【初心者向け】投資信託メインで資産1500万円を築いた私の運用戦略

「投資をしたいけれど、失敗するのが怖い」「奨学金の返済があるから投資なんて無理」
そう思っている方は少なくないと思います。私自身、大学を卒業したときに抱えていたのは奨学金400万円という大きな借金でした。当時は、資産形成なんて夢のまた夢だと思っていました。

それでも、地道にコツコツと積み立てを続けた結果、現在30歳手前で資産1500万円を築くことができました。特別な投資センスがあったわけではなく、選んだのは投資信託を中心とした王道の運用方法です。この記事では、私の具体的な戦略を初心者の方向けにシェアしていきます。


投資の基本は「分散」

投資の世界で繰り返し語られる格言に、「卵を一つのカゴに盛るな」があります。
これは、資産を一つに集中させず、複数の資産やタイミングに分散させることでリスクを下げるという考え方です。
実際、この考え方を学問として裏付けたのがハリー・マーコウィッツの「現代ポートフォリオ理論(MPT)」です。
マーコウィッツは1950年代に、分散投資がリスクを軽減しつつリターンを最大化することを数理モデルで示しました。また、バートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』でも、インデックス投資を通じて分散することの有効性が語られています。

私自身もこの理論に基づき、投資先の分散時間の分散を徹底しました。具体的には、株式・債券・金・REIT・仮想通貨を幅広く組み合わせ、さらに毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法を活用しました。


投資信託を選んだ理由

投資方法は株式や不動産投資、FXなど多岐にわたりますが、私は迷わず投資信託を選びました。その理由は以下の4つです。

  1. 初心者でも少額から始めやすい
    楽天証券やSBI証券なら、100円から積み立てが可能。奨学金返済中でも気軽に始められました。
  2. 自動的に分散投資できる
    1つの投資信託で数百~数千の銘柄に投資可能。初心者が個別株を選ぶよりはるかに効率的です。
    更に、投資信託は積立設定をすれば後は自動で定額を投資してくれるため、放置していても勝手に資産が増えていきます。
  3. 長期で安定的に増やせる
    世界経済全体に投資する全世界株式インデックスなら、世界の成長に沿って資産が増えていく期待が持てます。
  4. 投資の原則に沿っている
    上記3点から、「長期・積立・分散」という王道戦略を1本で実践できる。

この仕組みがあったからこそ、私は奨学金返済と並行しながらも資産形成を進められました。


私の運用方針と考え方

私が徹底してきたのは「長期・積立・分散」です。

  • 短期売買はしない
    値動きに一喜一憂せず、毎月同じ額を積立。市場のタイミングを読む必要はありません。
  • 暴落時も売らない
    コロナショック時には資産が20%以上下落しましたが、それでも狼狽売りせず淡々と積立を続けた結果、1年で元に戻り、数年で大きく株価は上昇しました。
  • 資産は時間に働かせる
    株式市場は短期的には乱高下しますが、長期的には経済成長に連動して伸びる傾向があります。

初心者がやりがちな失敗は「暴落時に売却すること」です。私の経験から断言できるのは、積立を続けた人が最終的に勝つということです。


実際のアセットアロケーション(資産配分)

ここで、私の最新の資産配分をご紹介します。

カテゴリ金額 (円)比率 (%)
全世界株式8,451,03858.77
国債2,697,53018.76
673,5894.68
REIT683,4954.75
ETH657,3854.57
現金1,218,0348.47
合計14,380,071100

※生活防衛資金として別管理している488,129円は除外しています。

ご覧の通り、株式を中心に据えつつ、安全資産(国債・金)と代替資産(REIT・仮想通貨)でバランスを取っています。これにより、株式市場が下落しても資産全体が一気に目減りすることを防いでいます。
2025年現在、金が高騰しておりますが、私が金に投資しだしたのは2021年ごろからです。
最初は株式の比率を差し置いて価格が横這いだった金に投資するのは少し抵抗がありましたが、レイ・ダリオ氏の全天候型ポートフォリオを参考にし、5%だけ持つことにしました。
結果、今では評価益が100%を突破し、元本の2倍にまで成長してくれました。
金はインフレと戦争やトランプ関税などにより相場が不安定な時はめっぽう強いのです。

2025年現在、債権はパッとしませんが、次に○○ショックが来た時には資産を守ってくれることでしょう。


利用している制度・口座

制度や口座選びも重要な要素です。私は以下のように使い分けています。

  • NISAとiDeCo
    成長性の高い全世界株式インデックスファンドを中心に投入。非課税枠を最大限活用しています。
  • 特定口座
    国債・金・REITなどの安定資産をここで運用。確定申告が不要になる「特定口座(源泉徴収あり)」を選択。
  • 証券口座は楽天証券+楽天銀行がおすすめ!
    マネーブリッジを使用することで、金利優遇や自動入出金が魅力。さらに楽天ポイントで投資が可能。初心者には特におすすめです。

制度を活用するだけで、リターンは大きく変わります。特にNISAは「やらないのは損」と言えるほど効果的です。


運用中に意識したこと

  1. リスク許容度の把握
    安全資産の比率は「年齢%」を目安にしました。私は金を常に5%確保し、残りの安全資産を国債で調整。
    例えば、私は今30歳ですが、債券+金+現金で30%になるようにポートフォリオを調整しています。
  2. 毎月の積立額の決定
    基本は手取りの約30%程度を投資。ボーナスは全額投資しました。
    しかし、初心者はまず、手取りの10~20%程度を目標としましょう。
    ボーナスも楽しみに使うのは2割までなど、ルールを決めて使いましょう。
  3. 定期的なリバランス
    年2回、ボーナス時に資産配分を見直し。株式比率が高くなりすぎたら債券や現金に戻しました。
    初心者の場合、無理にリバランスせず全世界株式+現金だけでもOKです。
  4. モチベーション維持
    マネーフォワードMEを使い、資産推移をグラフで確認。増えていく資産を視覚的に見ることで「積み立てを続ける力」になりました。

これから投資を始める人へのアドバイス

  • 小額からでいい
    100円からでも始めることが重要。継続が力になります。
  • シンプルな商品を選ぶ
    最初は全世界株式かS&P500のインデックスファンドで十分。複雑な商品に手を出す必要はありません。
  • 続けることが最大の武器
    投資で失敗する最大の理由は「途中でやめてしまうこと」です。どんな相場でも積立を続けること。それが将来の資産を築きます。

まとめ

私は奨学金400万円を抱えながらも、投資信託を中心に「長期・積立・分散」を徹底することで資産1500万円を築きました。特別な才能や派手な投資手法は不要です。必要なのは、地道に続ける覚悟とシンプルな仕組みです。

資産形成は誰にでも可能です。あなたも今日から、最初の一歩を踏み出してみませんか。

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