マネーブリッジとは?楽天証券×楽天銀行を連携するメリットと設定方法

投資初心者

「証券口座にお金を移すの、毎回ちょっと面倒…」「残った資金はできれば金利がつく方へ戻したい」。そんな“あるある”をまとめて解決してくれるのが、楽天証券と楽天銀行をつなぐ口座連携サービス「マネーブリッジ」です。
この記事では、仕組みとメリット、注意点、実際の設定手順までを、初めての方にも分かりやすくまとめました。


マネーブリッジとは

マネーブリッジは、楽天証券口座と楽天銀行口座をひもづけて、資金移動や残高確認、優遇金利などを一体的に使えるようにする無料サービスです。申込自体に費用はかかりません。


5つの主なメリット

楽天銀行の優遇金利が適用

マネーブリッジを登録すると、楽天銀行の普通預金に優遇金利がつきます。300万円以下の部分は年0.28%、300万円超は年0.22%(いずれも税引前)
たとえば300万円を1年置くと、税引後年0.223%で約6,690円の利息になります(300万円×0.00223)。
※情報は2025/8/11時点のものです。

自動入出金(スイープ)で手間いらず

買付時に証券口座の資金が足りなければ、不足分を楽天銀行から自動で入金
逆に、余った資金や売却代金は毎営業日夜間に銀行へ自動で戻るので、ふだんから普通預金に資金を待機させられます。手数料はかかりません。
さらに便利なのが、このスイープ設定上で「証券側・銀行側にそれぞれ残しておきたい金額」も設定できます。
生活費&生活防衛資金として楽天銀行に最低100万円を残しておきたい場合、この設定をしておくと買付の際その100万円は買付余力として反映されなくなりますので、
『買付けしたいけど生活費として20万円は置いておきたいから余力は・・・』など計算する必要がなくなります。

らくらく入出金(即時・無料)

証券サイトからそのまま入出金の操作ができ、原則24時間・即時反映・手数料無料。急いで入金したいとき、営業時間を気にせず使えます。
※便利な機能ですが、積立買付時は自動で普通預金から証券預り金に入金され、売却では当日夜間に証券預り金から普通預金に入金されますので、積立投資をメインに行うのであればそんなに使わないかもしれません。
 個別株やETFなどを急ぎでスポット買いしたい方や、売却したお金が急ぎで必要な方向けの機能です。

残高表示サービスで見渡しやすい

楽天証券の画面に楽天銀行の普通預金残高が表示されます。銀行にログインし直さなくても、資金の全体像を見ながら発注できます。

ハッピープログラムでポイントや手数料優遇

マネーブリッジ登録に加えてハッピープログラムにエントリーすると、楽天証券での取引が取引件数としてカウントされ、会員ステージに応じて楽天ポイント付与ATM/他行振込の無料回数などの特典が受けられます。


デメリット・注意点も押さえておく

デメリットと言ってもほんの些細なことですが、メリットばかりを伝えるのは主義に反するためデメリットも共有します。
と言ってもこれくらいしか思いつきませんでした(笑)

  • 出金の回数などの制約
    「らくらく出金」には1営業日あたりの回数・金額上限などのルールがあり、例えば1日の合計は1,000万円までです。
    しかし、普通の人は1日1000万円も入出金することなんて無いので気にしなくて大丈夫です(笑)
  • 金利や条件は変動
    優遇金利や適用範囲は見直されることがあります。今後もしかしたら金利が下がる可能性もありますが、基本気にしなくて大丈夫です。
    銀行預金の金利なんておまけみたいなものです。普通預金の役目は流動性の確保で、急な出費や株価の暴落時に資金を緊急出動させることにあります。お金を増やすのは株式や債券に任せましょう。

かんたん設定手順(最短5分)

事前に用意するもの

  • 楽天証券のアカウント
  • 楽天銀行のアカウント

ステップ1:マネーブリッジを申し込む

楽天証券にログイン → 画面上の「マネーブリッジ」から申込。案内に沿って楽天銀行側の認証を済ませると連携完了です。

ステップ2:自動入出金(スイープ)を設定する

マネーブリッジ画面から「自動入出金(スイープ)」→「設定する」を選択。
必要なら「証券に残す」「銀行に残す」金額も入力して保存します。解除も同じ画面から可能です。

ステップ3:らくらく入出金の設定

らくらく入金/出金(手動入出金)は、マネーブリッジ完了で利用可能になります。「らくらく入金」「らくらく出金」から操作すれば、原則24時間で即時反映・手数料無料です。
すでにマネーブリッジの設定が完了しているので、楽天銀行は追加の設定なしで即時入出金が可能、その他の銀行口座も対応しているので、必要であれば設定してもOKです。
(すみません、正直この機能使ったことないのでよくわかりません(笑)、他の証券口座なら重宝する機能ですが、楽天証券はこんなのせずとも当日夜間に自動で入出金してくれますからね。)

ステップ4:残高表示サービスを確認

証券のトップや入金画面に楽天銀行の残高が表示されていればOK。以後は画面を見ながらそのまま入金・発注がスムーズに。


よくある疑問

Q. 利息はいつ入る?
A. 優遇金利の利息は、毎年3/31と9/30に日割りで計算して普通預金に組み入れられます。

Q. 利息はいくらくらい貰える?
A. 300万円までは年0.28%(税引前)、300万円を超える部分は年0.22%(税引前)で、300万円を超えると若干低くなるのですが、普通預金に300万円も入れる必要性は無いので気にしなくても大丈夫です。

Q. 設定をやめたくなったら?
A. マネーブリッジの画面から自動入出金の解除ができます。再設定も同じ場所です。


こういう人に向いています

  • 使わない資金でもできるだけ高い金利を付けたい
  • 証券と銀行の資金移動の手間をなくしたい
  • 楽天経済圏でポイントや手数料優遇も取りにいきたい

とポイントを挙げましたが、手数料も何もかかりませんし、楽天銀行と楽天証券を使う方は設定しておいて損はありません。

まとめ

マネーブリッジは、「優遇金利」×「自動スイープ」×「即時・無料入出金」で、投資と日常の資金管理をひとつながりにしてくれる仕組みです。設定はシンプル、効果は日々じわじわ効いてきます。まずは連携してしておくと、投資も家計もぐっとラクになります。

(本記事の金利・仕様は、原則として2025年8月時点の公式情報に基づいています。)

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