はじめに
節約って「我慢して耐えるもの」だと思い込んでいませんか?
私も昔はそうでした。無理にサブスクを全部切ってみたら、正直ちょっと味気ない毎日になってしまって…。
でも結局、続かないやり方じゃ意味ないんですよね。そこで方向転換して、「自分にとって意味のあるものは残すけど、使ってないものはスパッとやめる」やり方にしたら、気持ち的にも家計的にもラクになりました。
この記事では、実際に解約したサービスと残したサービスを比べつつ、「我慢しない節約」のコツをまとめていきます。
まずは固定費を見直す
節約を始めるとき、つい「今日のランチを安くしよう」とか「コンビニコーヒーを我慢しよう」といった細かい変化に目がいきがちです。私も最初はそうでした。でも、数百円を頑張って削っても、正直ほとんど貯金が増えた実感はなかったんです。
そこで気づいたのが「固定費」でした。
固定費というのは、家賃・通信費・保険・サブスクなど“毎月必ず決まった額が引き落とされる支出”のこと。これが意外と大きな比率を占めているんですよね。
例えば、スマホ料金を見直して月2,000円減らせば、それだけで年間24,000円。家賃を1万円抑えれば、年間で12万円(公式参照)。食費を毎日100円削るより、固定費を一つ見直した方が一気に効果が出ます。
しかも固定費は「一度見直せば、その後はずっと効果が続く」というのが強みです。変動費の節約はどうしても意志力に頼る部分が大きいですが、固定費は仕組みを変えた瞬間から“自動で”お金が残っていくんですよ。
私の場合も、まずは契約しているサブスクを全部リストに書き出して、「最近使ってる?」「なかったら困る?」を一つずつ確認しました。驚いたのは、思っていた以上に“放置していた契約”が多かったこと。毎月数百円〜千円レベルでも、5〜6個積み重なれば月に数千円、年間だと旅行一回分くらいになっていました。
節約=我慢ではなく、まずは気づかないうちに出ているお金を整理するだけでも家計のベースがずいぶん軽くなりますよ。
解約したサブスク:Netflix
サブスクの中で一番最初に解約を決めたのがNetflixでした。
最初に契約したときは「これで週末は映画三昧だ!」とワクワクして、毎日のように新作や海外ドラマをチェックしていたんです。ラインナップも豊富で、見たい作品リストを作るのが楽しくて仕方なかった時期もありました。
でも数か月たつと熱が冷めてきて、気づけば週に1本見るかどうか。忙しい平日は再生する気力がなく、休日も「せっかくだから映画でも」と選んでいるうちに時間が過ぎてしまう…。結局、ほとんど見ないまま月額料金だけが引かれていました。
そこで思い切ってNetflixは解約。毎月1,000円ちょっとの節約ですが、使っていないサービスを残しておく意味はないですし、その分を他の楽しみに回した方がずっと健全だと思いました。
ここで大事なのは「サービス自体が悪いわけじゃない」ということです。Netflixは作品数が多くて充実しているのは事実。でも、自分のライフスタイルに合っていなかった。それだけなんです。だから「解約=損」ではなく、「今の自分に合うかどうか」で判断することが大事だと実感しました。
残したサブスク:Amazon PrimeとSpotify
全部をやめてしまうと味気ない生活になりそうだったので、「よく使うもの・日常の満足度に直結するもの」はあえて残しました。その代表が Amazon Prime と Spotify です。
Amazon Prime
Amazon Primeは単なる動画配信サービスではなく、いろんな機能がセットになっているのが強みです。
- Prime Video:映画やドラマが見放題。ラインナップはNetflixほど幅広くはないですが、「これくらい見れれば十分」と感じるくらい作品数は揃っています。
- Amazon Photo:追加費用無しで写真が無制限で保存できる。スマホの容量を気にせずバックアップできるのは地味にありがたい。
- 送料無料:Amazonの買い物で送料無料・お急ぎ便が使える。育児や日用品の購入が多い我が家では特に助かっています。
これだけのサービスが付いて、コストはなんと
月額プラン:600円(税込)
年額プラン:5,900円(税込)
です。
月額でこれ全部込みなら、「動画だけのサービス」と比べても納得感があります。NetflixをやめてもPrimeが残っていれば、映画欲も十分満たせているので不満は感じませんでした。
Spotify(有料版)
音楽は私にとって「なくても生きられるけど、あると毎日が軽くなる存在」です。
特に通勤中や昼休みにイヤホンで音楽を流すと、頭が切り替わって気分転換になります。
Spotifyの有料版は広告なしで聴けるのが大きいです。無料版だと途中でCMが入ったり、スキップ回数に制限があったりして、リラックスしたいタイミングで中断されてしまうんですよね。月額980円かかりますが、「仕事でストレスを抱えた日のリフレッシュ代」と考えれば十分に元は取れていると思います。
取捨選択の基準
ここで大事なのは「料金の安い・高い」だけで判断しないこと。
毎日の生活に直結しているか、使ったときに気持ちがラクになるか。そういう“質”の部分で選び直すと、解約するものと残すものが自然に見えてきます。
我慢しない節約のコツ
節約というと「とにかく削る」「我慢して耐える」イメージがありますが、正直それでは続きません。大事なのは、生活の質が上がるものは残す という考え方です。
たとえばSpotifyの月額980円。これを高いと感じるか、安いと感じるかは人によって違いますよね。私の場合、毎日の通勤時間が少しでも楽しくなるなら「この980円は安い自己投資」だと思っています。電車の中でただスマホを眺めて憂うつになるより、好きな音楽を聴きながらリフレッシュできる方が、結果的に仕事にもプラスになりますから。
逆に「生活の質にほとんど影響しない」ものは、どんなに安くても削ってしまった方がいい。週に一本しか見ないNetflixに毎月2,000円程払うのは、今の自分には合わなかった。だから解約した、というだけなんです。
要は「金額の大小」よりも「そのサービスが日常にどれだけ貢献しているか」が判断基準。
- 使うたびに気分が良くなる → 残す
- あってもなくても変わらない → 解約
この線引きを意識するだけで、我慢せずに自然と節約ができるようになります。
まとめ
節約は「我慢大会」ではありません。
今回の私の取捨選択でいうと、Netflixは解約して、Amazon PrimeとSpotifyは残す という形になりました。結果、月に数千円は浮きつつも、映画や音楽といった日常の楽しみはそのまま。ストレスも少なく、自然と続けられています。
大事なのは「安いか高いか」よりも、そのお金が生活の質を上げているかどうか。
通勤が少しでも楽になるなら月1,000円は安い。逆に、ほとんど使っていないサービスに毎月払うのはもったいない。それだけの話なんです。
まずは自分が契約しているサブスクや固定費をリストアップして、「これは必要?なくても困らない?」と見直すところから始めてみてください。ゼロにしなくても、バランスを取るだけで家計はぐっと軽くなりますよ。
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